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旅するmocoカフェ

お菓子屋【旅するmocoカフェ】を通じて何かを極めたい人に出逢いたいです。


by モコ

▼寒さの中のモコ猫

武士は食わねど高楊枝…
この例えを教えてくれたのは たしか祖父だったと記憶している。
夕飯を終えてから歯磨きをする前に 祖父は楊枝を使うのが好きで
食べ終わったころを見計らって 楊枝を渡すのが私の役目だった。
「ありがとよ。」といつも言ってくれるのが当たり前で それでいて嬉しくて。
▼寒さの中のモコ猫_f0360238_16465833.jpg
何を本当は伝えたいのかを
じっくり考えて言葉を受け止めること。
言葉には魂が宿っているから 人の言葉を耳と心で聞くんだと
静かな目で教えてくれた。
本当にお喋りをしない 静かな人で創作物語を筆で半紙に書き溜め
たまに読んで聴かせてくれた。

まず伝えたいことがあって 言葉が生まれる。
表現したい感情がなければ言葉は出てこない。
日本語という美しい言葉を母国語に生まれたことは 幸運だ。
自分の母国語が日本語でなかったら きっと憧れていただろう。
苦労して頑張っても 巧みな表現が無数にある日本語を外国語として習得は不可能だ。
事実、日本人なのに日本語を知らない自分に日々もどかしさを感じてしまう。

感情を確かめること。
その感情は喜・怒・哀・楽の中間にあって掴みどころの無い不安定なもの。
自分でも簡単にはわからない感情のうねりの中で言葉が先行しそうになるけれど
そこをぐっと堪えて追求できた時に初めて 気持ちに近い言葉が出るのだろう。

ジェロームとの会話の中で
「お菓子の事になると、急に君は話せるんだね。」と言われた。
きっと感情と言葉の隙間がないから正直な言葉を拾うのに時間がかからないからだ。
見栄を張ったり自分を良く見せようなど考えないと 流暢に話せる。
日本語か外国語かという問題ではなくて、話そうとしていることに嘘がないか、が問題だ。

お菓子と言葉は同じだ。
まず、自分に常に正直である事が成長の一番の鍵。
どんな小手先の技術を見聞きしても 核となるイメージがなければ手は動かない。
慣れない道具や素材に対して 動揺し使えないのではなく
その道具や素材でどうしたいのか、というイメージを固めなければならない。 

幼いころに言葉を覚えたときの様に
貧しい境遇にあっても、気位を高くもち、泰然としている武士の姿をはっきりとらえ
その上で難しい「高楊枝」という漢字を書けるようになればいい。
▼寒さの中のモコ猫_f0360238_16462821.jpg
人には人の習得方法がきっとあるのだから、
私は私の方法でそこへ近づいていこう。
そして外は凍えそうだけれど もっと寒いところで頑張る人へ
エールを送りたい。

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20日前 8台

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※木苺スフレチーズケーキ5号 1台 11/30
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※真っ赤なタルト6号 1台 12/8
※苺白デコ5号 1台 12/11
※真っ赤なタルト5号 12/16



モコ



by cafe-moco-cafe | 2016-11-24 17:43 | モコお菓子研究所 | Comments(0)